ジャガーF-PACE S
公開 : 2016.04.06 23:50 更新 : 2017.05.29 18:37
ジャガーが投じたはじめてのクロスオーバー、F-PACE。隅々まで精査するときがいよいよきた。
■どんなクルマ?
F-PACE。不思議なのは名前だけでなく、デビューのタイミングもだ。BMW X3やアウディQ5に遅れることしばらく。ようやくこのカテゴリーに勝負をかけた。
SUVあるいはクロスオーバー、オフローダー、4×4など呼び方は何でもいいが、それらをドイツ勢が次々と投入して久しい今、F-PACEはジャガー初のSUVである。
F-PACEの制作のうえでジャガーが標的としたのはポルシェ・マカンだ。ダイナミクスを最重要視することで、ランドローバー・ディスカバリー・スポーツとの ‘バッティング’ も避けられることになった。
アウディQ5やポルシェ・マカンと異なるのは、アンダーピニングを同じグループ内で流用する点だ。アルミ製シャシーの80%はXE/XFとシェアしている。
プラットフォームというよりもアーキテクチャーという言葉をジャガーが注意深く使うのは、同じフロアに異なるボディを被せるフォルクスワーゲンと違うということをアピールしたいからのようだ。
結果的にはXE/XFと同じ、前:ダブル・ウィッシュボーン、後ろ:インテグラル・リンクを使い、共有する部分も増えている。前半も共通パーツが大部分を占める。